16回 障害者政策研究全国集会開催要綱

テーマ < 障害者制度改革を推進し、インクルーシブな社会を実現しよう >

 

日 時:2010年12月4日(土)全体会 13時〜16時30分(受付開始12時)

           5日(日)課題別セッション  10時〜16時30分(受付開始9時30分)

会 場:両日 戸山サンライズ 大研修室

参加費:3,000円(1日のみ参加も同額、介助者で資料不要な方は無料)

    *弁当代 別途1,000円 希望者は申込用紙に記入してください

参加申し込み:申込用紙に必要事項を記入のうえ、下記事務局までFAX、またはEメール

または郵送でご送付ください

情報アクセス:手話通訳、文字筆記、点字資料、拡大文字資料をご希望の方は、

申込用紙にご記入ください

申し込み締め切り日:11月22日(月)

 

主催:障害者政策研究集会実行委員会

 

構成団体:

DPI日本会議/全国自立生活センター協議会(JIL)/全国公的介護保障要求者組合/差別とたたかう共同体全国連合(共同連)/全国「精神病」者集団/全国ピアサポートネットワーク/日本脳性マヒ者協会・全国青い芝の会/障害児を普通学校へ・全国連絡会/全国障害者介護保障協議会/自治労障害労働者全国連絡会/市民がつくる政策調査会/障害者の政治参加を進めるネットワーク

 

事務局:101-0054 東京都千代田区神田錦町3-11-8

    武蔵野ビル5F DPI日本会議内

    担当 木下、伊藤、奥山

 TEL 03-5282-3730  FAX 03-5282-0017  Eメール kinoshita@dpi-japan.org

 

プログラム ≫ 

 

◎4日(土)全体会 13時〜16時30分 戸山サンライズ 大研修室

  「障害者制度改革」をキーワードに二つの講演を企画しました。一つは「障がい者制度改革推進会議」について、6月7日にとりまとめられた「第一次意見」の概要、その後の検討状況、直近の課題などについてお話いただきます。また、ようやく議論が開始されることになった「障害者差別禁止法」について、権利条約とのかかわりや、実効性のあり方についてお話いただきます。さらに、講演の後、障害者をめぐる状況について、4人の方から指定発言を行います。

*敬称は略します

<講演1>「障害者制度改革の到達点と今後の課題」

        講師 東 俊裕 (障がい者制度改革推進会議担当室長)

<講演2>「障害者差別禁止法に求められるもの」

        講師 川島 聡 (東京大学大学院経済学研究科特任研究員)

<指定発言> 難病をもつ人の地域自立生活を確立する会/日本脳性マヒ者協会・全国青い芝の会/

全国「精神病」者集団/ピープルファーストジャパン

 

◎5日(日) 課題別セッション 10時〜16時30分 戸山サンライズ大研修室

<セッション1> 交通・まちづくり 10時〜11時20分

テーマ:交通基本法で移動権の確保を

来年の通常国会への法案提出に向け、国土交通省において、「交通基本法(案)」の検討が進められています。立法化にあたっては、障害者などの移動制約者の「移動権」を明確にしていく必要があります。合わせて、バリアフリー化における地域間格差の解消などについても議論していきます。

発題者 山口 勝弘(国土交通省総合政策局交通計画課長)※予定

      小林 幸治(市民がつくる政策調査会事務局長) 

      今福 義明(DPI日本会議交通アクセス担当常任委員)

司会者 今西 正義(DPI日本会議バリアフリー担当アドバイザー)

 

<セッション2> 労働 11時30分〜12時50分

テーマ:障害者就労の今後のあり方をめぐって

「推進会議」においては、労働・雇用分野についても活発な議論が行われました。「一般就労」と「福祉的就労」に区分されている現状を、どのように改革していくのか、推進会議や就労に関する「合同作業チーム」の議論も踏まえて、新たな方策を探っていきます。

発題者     松井 亮輔(法政大学名誉教授、障がい者制度改革推進会議構成員)

コメンテーター 齋藤 縣三(共同連総合福祉部会構成員)

司会者     奥山 幸博(DPI日本会議事務局次長)

 

<セッション3> 教育 13時30分〜14時50分

テーマ:障害者権利条約の理念に沿ったインクルーシブ教育の具体像とは

インクルーシブ教育を法制度化するため、文部科学省に中央教育審議会が設置され議論が進められています。しかし、日本では40年近く前から共生教育の取り組みがあり、自治体によっては障害のある子が地域の学校に当たり前に就学しています。障害に関係なく原則としてすべての子どもが地域の学校に就学し、合理的配慮と必要な支援を受けるための制度とはどのようなものか、大阪府箕面市の取り組みを参考にしながら法改正の具体像に迫ります。

発題者 森田 雅彦(大阪府箕面市教育長)

      大谷 恭子(弁護士、障がい者制度改革推進会議構成員)

司会者 一木 玲子(障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワーク事務局、愛知みずほ大学教員)

 

<セッション4> 精神障害者  15時〜16時20分

(1)            心神喪失者等医療観察法廃止に向けて

〜心神喪失者等医療観察法はどうして問題? 運用実態は?〜

「医療観察法」は施行から5年が経過しました。同法による人権侵害の実態、14名もの自殺者、1割の長期化という新たな社会的入院の増大などさまざまな問題が明らかになってきています。誰も望まず、何も生み出さず、莫大な予算が費やされている実態を明らかにした上で、会場の仲間とともに討論したいと考えます。

発題者 石毛 えい子(衆議院議員)

      安藤 裕子 (心神喪失者等医療観察法(予防拘禁法)を許すな!ネットワーク)

司会者 八柳 卓史 (HANDS世田谷)

 

(2) 「社会的入院者の地域移行」

社会的入院は人権侵害であり、安上がりで隔離収容主義の精神医療、弱者を排除する地域社会、社会保障費を抑制する政府に原因があると考えます。障害や疾病がある時も、地域社会で、自分の人生を生きる権利があることを、国連「障害者権利条約」は明記しています。では、どうしたら、社会的入院者の地域移行を促進することができるのか、北海道帯広十勝地域での取り組みを例にとり、検討したいと思います。社会的入院者であった仲間からの体験や提案の発表もあります。社会的入院の問題は精神障害・知的障害だけの問題ではありません。会場のみなさんと活発な討議を望みます。

発題者 門屋 充郎 (特定非営利活動法人十勝障害者支援センター)

      伊藤 哲寛 (北見赤十字病院医師)

司会者 加藤 真規子(特定非営利活動法人こらーるたいとう)

 

 

16回障害者政策研究全国集会

開催趣意書

 

障害者政策研究集会実行委員会

代表 三澤 了

 

 2010年は、障害者にとって激動の幕開けの年となりました。

 昨年の第15回研究集会直後に、障害者権利条約の批准に向けて、国内障害者関連法制の見直しを行うため、内閣において「障がい者制度改革推進本部」が設置されました。また、推進本部の下に、障害当事者・関係者を中心に構成された「障がい者制度改革推進会議」が設置され、本年1月から精力的な議論が進められています。67日には「障害者制度改革の推進のための基本的な方向(第一次意見)」がとりまとめられ、629日には、第一次意見を踏まえた「障害者制度改革の推進のための基本的な方向について」が閣議決定されました。関連した動きとして、障害者自立支援法違憲訴訟原告団・弁護団と国(厚生労働省)の間で、本年1月7日、基本合意文書が交わされました。これにより、各地で行われていた裁判は終結することとなりました。基本合意では、障害者自立支援法の廃止と新法の制定が明記され、当事者参画の下で十分な議論を行うこととされています。

 「第一次意見」では、障害者基本法の抜本改正(2011年)、障害者総合福祉法(仮称、2012年)、障害者差別禁止法(仮称、2013年)など法案提出のスケジュールを示すとともに、労働・雇用、教育などの個別分野についても、政府に求める検討項目と年次を明記しています。

 「改革」を求める議論が高まりを見せる一方、従来からの施策に固執するかのような関係省庁の姿勢や、施設入所をめぐる団体間の考え方の違いも明らかになってきています。長年、全国各地で「地域で当たり前に暮らす」事を目指して闘ってきた運動の成果と、本研究集会で積み上げてきた政策提言が「改革」を推し進める力になるかどうかの、まさに正念場を迎えています。

 今回は、従来、2日目に行っていた分科会方式はとらず、全体会方式の課題別セッションとして実施することとしました。時間の制約上、限られた分野にならざるを得ませんが、課題を全体で共有するということでご理解いただきたいと思います。

 皆様の積極的な参加を期待しております。

 

【会場案内図】戸山サンライズ


○東西線早稲田駅から(所要時間は10分程度です)
 ※改札が2つありますのでご注意ください。
  高田馬場方面からお越しの場合は、3bの出口に向かって階段を上がってください。
  東京方面からお越しの場合は、2の出口に向かって階段を上がってください。

○大江戸線若松河田駅から(所要時間は10分程度です)

○「戸山町」バス停から(所要時間は5分程度です)
  河田口にエレベーターがあります。

 

注意:車の場合は現地に駐車場がありませんので、近くで駐車場を探すか、

極力、電車、バスをご利用ください。

 

戸山サンライズ:〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1

        TEL:03-3204-3611 FAX:03-3232-3621

 

申込書 申込書をダウンロードし、FAXか郵送、又はメールで下記までお送りく
ださい。
    
申込書:http://dpi.cocolog-nifty.com/vooo/files10/101111seisakuken_moushikomi.doc

連絡先 障害者政策研実行委員会事務局(担当:木下、伊藤、奥山)
     〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-11-8 武蔵野ビル5
     TEL:03-5282-3730 FAX:03-5282-0017
     Mailkinoshita@dpi-japan.org(担当:木下)

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