厚労省の2004年度予算の概算要求がでました

自薦ヘルパー推進協会本部事務局

 8月27日に16年度概算要求が出ました。

●支援費関係予算

 
  (16年概算要求) (16年度) (17年概算要求)
  359,791百万円 →347,306百万 →385,426百万
居宅生活支援 60,188百万円 →60,188百万 → 87,141百万
施設訓練等支援 299,603百万円 →287,118百万 →298,285百万

居宅支援費は26,953百万円、44.8%増 施設訓練等支援費は11,167百万円、3.9%増となっております。

●居宅生活支援費をみると

 
○居宅介護(ホームヘルプ)
(16年概算要求) (16年度) (17年概算要求)
34,174百万円 →34,154百万円 →46,873百万円
<12,719百万円増、37.2%増>
○ショートステイ
(16年概算要求) (16年度) (17年概算要求)
5,049百万円 →4,474百万 →8154百万
<3,680百万円増 82.3%増>
○デイサービス
(16年概算要求) (16年度) (17年概算要求)
14,836百万円 →12948百万 →19,181百万
<6,233百万円増 48.1%増>
○グループホーム
(16年概算要求) (16年度) (17年概算要求)
10,414百万円 →8,612百万円 →12,933百万
<4,321百万円増 50.2%増>

  上記のとおり、施設が3.9%増に対し、居宅が44.8%と居宅生活支援費は大幅な増額となっており、地域生活支援を全面に出した予算配分になっています。
(もっとも額では施設77%、居宅23%となっています)

  これはあくまで概算要求ですので、今後、各省の概算要求から財務省による査定で削られていきます。厚労省が政党や財務省をまわり、説得をしてくようです。15年度は概算要求から政府予算の段階でホームヘルプ予算が約85%に削りこまれた経緯もあります。
  概算要求の数字は最低ラインで、ここから削られないように厚労省に予算獲得への働きかけが必要です。

  今年度の支援費は1部報道で170億円不足、うちホームヘルプは140億円不足といわれています。上記の通り来年度、約130億の増額としても、まだ不足の状態が予想され、効率化の名の下に単価引き下げ、上限設定などで支給を抑える動きが続くことも予想されます。

  また、ホームヘルプの伸び率が37.2%に対し、
ショート、デイ、グル―プホームがそれぞれ82.3%、48.1%、50.2%となっており、 ホームヘルプから他のサービスへの活用を進めようとする動きも垣間見られます。

 他に支援費関係の新規事業として、
「サービスの支給決定等に関する検討会費」 7百万円
「支援費事業経営実態調査事業」 226百万円 が計上されています。

サービスの支給決定等に関する検討会は詳細は不明ですが、支給決定の際の障害程度区分の見直しなどを検討するとされています。

詳細は下記をご覧ください(pdf形式)
http://zenrenkyo.ld.infoseek.co.jp/2005gaisan.pdf (障害福祉課の詳細の資料)
http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/05gaisan/index.html(厚労省リンク 省全体の資料)

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