重度訪問介護の単価体系についての解説

重度訪問介護の請求計算ルールや請求コード体系ががらっと変ったので、 質問がいくつかの団体から寄せられています。

重度訪問介護は、そもそも8時間連続利用の場合と、24時間連続利用の場合を厚生労働省が想定して単価を作っています。
レアケースとして4時間だけ利用の場合むけに少し高い単価も作っています。

区分3・4・5の場合
4時間だけなら1時間1600円です。
8時間利用する場合は最初の4時間は1600円/hで後半4時間は1500円/hと、後半が100円低くなっています。
ここまでの8時間で1勤務1セットと考えます。

24時間利用する場合は、8時間勤務の人が3人いると考えて3セットで単価計算されます。
それぞれの3セットの8時間の「前半4時間が高く、後半4時間が低く」なります。さらに2回目の8時間、3回目の8時間は5%単価ダウンします。この5%は事業所の管理費があまりかからないから下がるという考え方です。

なので、24時間連続で利用すると、4時間ごとに単価が、上がったり、下がったり、また上がったり、また下がったり、また上がったり、また下がったりします。

なお、重度訪問介護では身体介護とはまったく違って、介護と介護の間を2時間空けても高い単価にリセットしません。何時間空けようがリセットしません。
1日ごとに午前0時でリセットして高い単価に戻ります。このリセット方法は24時間365日連続で使おうが、1日3時間だけ使おうが、同じリセットル-ルです。
しかも、飛び飛びに利用する場合は、1度1つの連続サービスに見立てて、全部をくっつけて考えます。

なので、例えば、午前0時から5時間介護を使って3時間空けて、5時間介護を使って3 時間空けて・・・・・の繰り返しで24時間を飛び飛びで使う場合は、全部足し合わせて 「15時間の連続介護」と考えて単価が決まります。
 この15時間の最初の8時間が1人目で、次の7時間が2人目と考えます。なので、最 初の8時間のなかの最初の4時間は1600円が基本となります。(これに深夜加算50 %や級地加算や区分の加算がつく)。次の4時間は1500円が基本に、次の4時間は1 600円の95%が基本に、次の3時間1500円の95%が基本になります。

区分6は7.5%加算、重度包括対象者は15%加算になります。
時間帯加算は、概念上1本にくっつける前の、実際のサービス提供時間帯にあわせて加算がつきます。夜間早朝は25%、深夜は50%加算です。
級地加算も従来どおりです。

コード体系ですが、今までの方法ではコードがたりませんので、1時期は「重度訪問介護はコードなし」ということまで決まりかけていました。
最後の最後で、今までとはまったく違い、1時間の単価を対応するコードにする方法が考え出されました。
なので、深夜0時から1回4時間のサービスを行うと、それに対応するコードが4回と計算します。

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