記事に入り切らなかった写真と解説です
【秋田県秋田市の安保さん(ALS)】
365日24時間重度訪問介護利用。鼻マスクを経て気管切開、人工呼吸器利用。現在1人ぐらし(県北の山間の町にある実家で親と同居時に24時間支給が決定。その後、数年前に秋田市で1人ぐらし開始)。
写真は「ALS当事者による”電子機器やIT機器を用いないコミュニケーション支援方法”講習会」で参加者に口文字のコミュニケーションを教えているところ
本人の両サイドが重度訪問介護のヘルパー。常勤ヘルパー5人体制。1日2〜3交代制でローテーション勤務。
秋田県で、24時間重度訪問介護が支給決定されているのは15人ほど。
【徳島県徳島市の内田さん(筋ジス)】
365日24時間重度訪問介護利用。鼻マスク型人工呼吸器利用。現在一人ぐらし(県庁所在地から1時間離れた地方で、親元で暮らしながら24時間支給を交渉。支給決定を受け、数年前に徳島市に転居し一人ぐらしに)。
写真は買い物中のところ。外出時はヘルパー2人が付き添う。CIL(自立生活センター)を設立。
常勤ヘルパーが5人体制で勤務にあたっている。
【鹿児島県与論島の鵜木さん(ALS)】
気管切開し人工呼吸器を利用。家族同居。
365日24時間の支給決定を受けた。左端が重度訪問介護ヘルパー。近所に住む孫も家に遊びに来てくれる。
鹿児島の離島では与論島を含め2つの島で、鹿児島県本土でも5つの市で、ALS患者や重度障害者に24時間支給決定が出ている。
鹿児島県では重度訪問介護24時間決定は8人。近くに重度訪問介護で24時間スタッフを派遣できる事業所が無かったため、町の許可をうけ、東京のヘルパー事業所の自薦ヘルパー利用するところから始めた。今は鹿児島県本土の事業所(当会の支援でALSグループが事業所設立)を利用。他の離島のALSの事例でも同様に、近くに24時間体制でヘルパーを派遣できる事業所が無い場合は、遠方の事業所を利用できることを各市町村が認めた。
ヘルパーは各島の地元の人を雇う。揃うまでは鹿児島県本土から短期の応援スタッフがヘルパーとして派遣されている。
【長崎県壱岐(離島)の辻さん(ALS)と重度訪問介護の専属常勤ヘルパー5人】
気管切開し人工呼吸器利用。家族同居。
356日24時間重度訪問を利用中。壱岐で2人目の24時間支給決定。
当会の関連団体である東京のNPO法人が、壱岐で1人目の24時間支給決定のALS患者が出たときに、事業所を設立した。1人目の方は数年前に亡くなり、事業所も休所したが、辻さんのために再開。
【高知県高知市の村田さん(頚椎損傷)】
気管切開し、人工呼吸器利用。365日24時間の重度訪問介護を利用。
支給決定当初1人ぐらしだったが、結婚して同居家族がいる今でも同じ重度訪問介護の時間数を利用。
CIL(自立生活センター)代表として日々外出し、活動している。
高知県で4人目の24時間の支給決定。現在、東京のヘルパー事業所を利用している(地元でヘルパーになってくれる人を雇い、東京の事業所に登録する方法)。
【富山県黒部市の大懸さん(ALS・左)】
気管切開し、人工呼吸器利用。
数年前に富山県で初の24時間介護を実現。家族同居。
写真はヘルパー3人と東京に研修に出かけたときの電車内(右は日本ALS協会前会長の岡部さん)。
現在は富山県で24時間重度訪問介護の支給決定が出た人は3人に増えた。